肺炎球菌感染症とは | ||
肺炎球菌は莢膜(きょうまく)という厚い膜で覆われた細菌です。鼻や喉の奥につきやすい細菌の一つですが、健康で体力のある状態なら 免疫力が十分あるため感染症を引き起こすことはあまりありません。しかし、体調を崩すなどの何らかの原因で免疫力が低下していたり 風邪をひいた後などに肺炎球菌による感染症【肺炎・髄膜炎・敗血症・中耳炎など】を発症することがあります。 | ||
肺炎球菌に感染しやすい人とは | ||
肺炎球菌による感染症にかかることが多いのは5歳未満の乳幼児と 65歳以上の方です。 65歳以上の方は、見た目は元気でも免疫機能が低下しはじめているからです。 また、年齢に関係無く 糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの慢性疾患を持つ方や 病気治療中などで免疫抑制状態にある人、脾臓を摘出した人、たばこをすっている方などが感染しやすいです。 |
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肺炎について | ||
65歳以上の肺炎で入院した人の原因で最も多いのが肺炎球菌(30%)です。二番目がインフルエンザ菌(7.5%)となっています。また、日本人の高齢者の3〜5%が 鼻や喉に肺炎球菌が常在しているとされます。 肺炎にかかると抗生物質で治療しますが、近年では抗生物質が効かない耐性菌がふえています。 そして現在日本人の死因で肺炎は、癌・心疾患に続いて第3位となり年間約12万人の方が亡くなっています。 |
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肺炎球菌ワクチンについて | ||
ワクチンとは、感染症の予防接種に使用する薬剤のことです。 病原体の毒性を弱めたり、無毒化したもので 接種すると病原体が体内に侵入しても発症を予防したり、症状を軽度で済ませたりすることができます。一度受けていただくと 最低約5年間 抗体を保持できると言われています。 |
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公的助成を受けられる機会は、その年齢の方1回だけになる値予想されます。 個別通知ハガキなどは届きません。 この機会を逃さないように 予防接種を受けられることをお勧めします。 |