感染について | |||||||||||||||||
感染経路は、母子間感染・輸血・未消毒の医療機器の使い回し・麻薬・ピアスの穴あけ・性交渉等です。 感染には、一過性感染と持続性感染に大別されます。 一過性感染では、症状が現れる急性肝炎と、自覚症状が現れないまま治癒する不顕性感染に分かれます。 持続性感染は、6ヶ月以上にわたって肝臓の中にウイルスがすみつくことで、感染者の大部分は、B型肝炎感染者の母親からの出産時に感染することがほとんどでした。これは、乳幼児が免疫寛容の状況にあり また、自己の免疫システムが未熟なために持続感染が成立しやすい状態にあるためです。しかし、現在では、生後すぐの処置によってほとんどありません。 また、輸血による感染もほとんど無くなりました。 しかし、近年では健康な人の急性肝炎後の慢性化が増加してきているとも言われています。 慢性肝炎の症状は、症状がないか、“疲れやすい”、“食欲があまりない”など軽いため患者自身が慢性肝炎に気づくことはほとんどありません。しかし、血液検査を行うと肝機能障害が発見されます。まれにB型慢性肝炎では急性増悪という肝機能の急激な悪化のため、だるい、黄疸がでるなどの強い症状があらわれることがあります。多くの場合は、慢性肝炎自体の自覚症状は軽いのですが、肝炎が数年から数十年と長い間続くと、肝硬変、さらには肝がんに進む可能性があります。 |
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検査について | |||||||||||||||||
検診などで肝機能異常があれば、消化器内科や肝臓病専門医を受診し 精密検査を受けてください。 まず行う肝機能検査としてAST,ALT(肝細胞の中で働く酵素です。肝臓の障害の程度がわかります。)が30以上あれば異常とみなします。 次に肝機能異常の原因を調べるため、C型・B型肝炎などのウイルス肝炎、自己免疫性肝炎、肝腫瘍、脂肪肝などの血液検査や超音波検査などで調べます。 B型肝炎ウィルスに関する各検査の大まかな意味は 以下のごとくです。 |
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治療について | |||||||||||||||||
B型肝炎の治療は、大きく分けて抗ウイルス療法(インターフェロン療法、抗ウイルス剤)・肝庇護療法・免疫療法などがあります。 B型慢性肝炎の場合は、ウイルスを体から完全に排除することはほぼ不可能で、治療の目的は【ウイルスの増殖を低下させ、肝炎を沈静化させることです。】 治療は、年齢や検査の値によって時期や方針は変わります。
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公費医療費助成について | |||||||||||||||||
肝炎インターフェロン、抗ウイルス治療の医療費の助成が行われております。 住所地を管轄する保健所に申請書類等をご提出することによって 肝疾患診療連携拠点病院・専門医療機関で治療を受けることが出来ます。(自己負担額が決められております。) 鍜治田クリニックは、肝疾患診療連携拠点病院・専門医療機関です。 検診などで肝機能に異常があった方は 精密検査を受ける為にお越しください。 |
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日常生活で気をつけること | |||||||||||||||||
肝臓に負担をかけないように、規則正しい生活を心がけ ストレス・過労を避け栄養のバランスを考えた食事を食べましょう
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